2018/1/18
「生麦、生米、生卵」「東京特許許可局」「隣の客はよく柿食う客だ」など、日本にはさまざまな早口言葉があります。
そして実は、英語にも早口言葉(tongue twister)があるのをご存じですか?
嬉しいことに、英語の発音の練習にもなるんですよ。
発音の練習になる!?英語の早口言葉を練習するメリット
結論から言いますと「発音の練習になる」というのが、英語の早口言葉の一番のメリット。
「RとL」「SとSH」「BとV」というように、英語には、日本人が混同しやすい発音がいろいろとあります。
早口言葉を真剣に練習すると、これらの発音の違いを身につけることができるのです。
もちろん早口言葉はネイティブの人でも難しいので、日本人が最初から上手に発音できるとは考えないほうがいいでしょう。
日本人でも、日本の早口言葉を上手に言えない人っていますよね?それと同じです。
苦手な発音の練習でも、早口言葉なら楽しく続けられるはず。ぜひ、普段の英語学習に取り入れてみてください!
早口言葉で英語力を上達させるコツを知ろう
早口言葉は、ゲーム感覚で楽しめるのが嬉しい練習方法です。
ただ「英語力を上達させたい!」と思うなら、コツがありますので、ここでしっかり押さえておきましょう。
まず最初から速く発音しようと、無理をしないこと!
「早口言葉」というからには、もちろん最終的に早口で言えるようになるのが目標なのですが、それで発音がおろそかになってはいけません。
初めはゆっくり、一語一語、発音の違いを確認しながら言葉を出すようにしましょう。
そして、慣れてきたら少しずつ速くしていけばいいのです。
とにかく早口言葉で上達できる英語力は「発音」だということを、忘れないでください。
文章の意味は、あまり気にしないほうがいいでしょう。ほとんど意味はありませんから(笑)。
練習していると楽しくて、ついつい「早口で言うこと」を目指してしまいがちですが、何よりもまず、発音に注意しながら言うことが大切です。
また「今日は早口言葉を練習するぞ!」と気合を入れて、机に向かう…というやり方はおすすめできません。
早口言葉は場所を問わず、どこでも練習できるのが便利なところ。ぜひ、お昼休憩でちょっと時間があいたとき、待ち合わせ相手が遅れたときなど、スキマ時間に口ずさむことを習慣にしてください。
早口言葉に限らず英語学習というのは、1回の時間が短くても、それを習慣にして毎日続ければ必ず効果がでるもの。
早口言葉は、習慣にするのに最適な学習方法なのです。
いろいろな英語の早口言葉
それでは発音練習になる英語の早口言葉を、いくつかご紹介しましょう。
まずは「R」と「L」の発音を効率的に練習できる早口言葉です。
2つの音の違いをしっかりと意識して練習しましょう。
“Red lorry, yellow lorry, red lorry, yellow lorry.”
赤いトラック、黄色いトラック、赤いトラック、黄色いトラック。
小さなラリーは、彼のビックリトカゲが大好きだった。
次に「S」と「SH」の違いの練習になる早口言葉です。
「S」と「SH」は、日本人にとって聞き分けるのも言い分けるのも難しい発音の一つですが、「S」は「ス」、「SH」は「シュ」に近い発音になります。
“Shoes and socks shock Susan.”
靴と靴下がスーザンに衝撃を与える。
病にかかった6番目の長老が飼う6番目の羊は病気です。
わがままな貝。
そして「V」と「B」の発音の違いも、早口言葉で練習しましょう。
この2つも日本語でははっきりと分けられていないので、苦手な人が多いのではないでしょうか。
「B」は日本語の「バ行」の音と同じなのですが、問題は「V」です。
「V」は下唇を軽く噛んだまま「ブ」と言うのが、一番言いやすくなります。
“Veronica bit into a very bad berry.”
ヴェロニカはとてもまずいベリーにかじりついた。
ヴィヴィアンは、激しいすみれ色の昆虫に大きな価値があると信じている。
ヴィンセントはとても激しく復習を誓った。
もしビーグル犬がベーグルを焼けるとしたら、いくつ焼けるでしょうか?
「R」と「L」、「S」と「SH」、「V」と「B」の発音練習におすすめの早口言葉をご紹介しましたが、いかがでしょうか?
そのほかにもたくさんの早口言葉がありますので、発音練習にぜひお役立てくださいね。